BE:FIRST 三山凌輝さん「母には“好きなことをしなさい”と言われて育てられました」

俳優、そしてBE:FIRSTのRYOKIとしての顔をもつ三山凌輝さん。着実に一歩一歩ステップアップをしている25歳に、「夢の叶え方」を伺いました。そこにはずっと応援してくれていると話すお母さまからの影響もあるようです。

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ふとした瞬間に素の表情を見せてくれた三山凌輝さん

―― 次々と夢を叶えていっても、なお通過点とよく話していらっしゃいます。努力はもちろんだと思いますが、夢を叶え続けられている理由はなんだと思いますか?

“自分を信じること”――夢を叶えられている理由としては、それがいちばん大きいと思います。しっかり軸を捉えてブレず、自分は何がしたいのかということを明確にしておくこと、目的をちゃんと決めておくことがすごく大事。そもそも夢がないという悩みを持っている人もいるかもしれませんし、夢がないことが悪いわけでもありません。その前提で話したいのですが、僕は人生は“逆算”だと思っていて。少し先の自分まで含めて何がしたいのか、どうしていきたいのかをある程度決めています。例えば、自分で設定した第1ステージに僕自身が納得できるようになってきたなとか、視野が広がってきたなと思い始めたときに、“今得た経験やキャリアを次にどう生かすのか”をしっかり考えていきます。目の前のことだけではなくて、なんとなくでもいいからちゃんと先のことを、再度“なぜそうしたいのか”“なぜそう生きていきたいのか”というものを軸を持って自問自答していくことをすごく大切にしています。そうすることでより自信というか、ビジョンが明確に生まれてくると思うんです。

 

―― 人一倍努力もされてきたと思いますが…?

もちろん本質的な努力はしたほうがいいんですが、無駄な努力は絶対にしません。遠回りになるからというのではなくて、本当にやりたいことやなりたいものとは違うでしょ、というアプローチだったら意味がない気がして。僕はなんでもかんでも努力すればいいわけでもないと思っているんです。“自分が今しなくてはいけないことは何なのか”“向き合わなくてはいけないことは何なのか”に気付くことをすごく大事にしています。

――オーディション以前からその考え方を持っていたんですか?

そうですね。僕自身の軸がブレたことはありません。言霊ってあると思っていて。口に出して人に言っておいたら、“あいつってああいうこと目指してたよな”と人の記憶に残ったり、自分自身にもプレッシャーになる。逃げ場がないように自分で仕掛けているというのもあります。

 

――今、言霊にしたい夢はありますか? 

自分は英語も話せるので、海外作品に関わりたいです。日本人、アジア人で海外作品に携われている人はまだまだ少ないですし、やっぱり異文化の中で作品を残したいなという気持ちがずっとあって。僕の子どもの頃はハリウッド映画がすごく大きな存在でしたが、今は配信作品や海外と日本の合同作品などいろいろあるので、ハリウッドにこだわらず海外作品のチームに携わりたいと思っています。表現者として、じっくりとそういう現場に向き合ってみたいですね。

 

――アーティストと俳優、2つの顔をどう切り替えていますか?

アプローチの仕方が違うくらいで、あまり切り替えをせずに向き合っていますね。アーティストとしてステージに立つことも俳優としてお芝居することも、表現すること自体がとても楽しいんです。でも、それはちゃんと受け取ってくれてる人がいるから成立すること。歌も、演技も、何に対しても自分が表現したものに喜びを感じてくれていることが、僕にとってうれしいことなんです。

 

――過去の記事やインタビューからお母さまとの関係が深い印象ですが、夢を叶えていくうえで影響を受けたことや感謝していることはありますか?

母親は、本当に自由な人なんですが(笑)。僕のことは全部肯定して応援してくれますし、喜んでくれることが多いです。ずっと“好きなことをやりなさい”と言われて育ちました。人としてのあり方を教えられたというか。“人にされて嫌なことはするな”とか、気遣いやホスピタリティみたいな部分を母から感じてきたことが多くて、僕の個人の性格にもエンターテイナーとしても影響を受けたことが多く、大切にしたいと思っています。

映画『誰よりもつよく抱きしめて』
2025年2月7日(金)公開

映画『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が、新堂冬樹氏による同名小説(光文社文庫)を映画化。
学生時代からの恋人同士であり、鎌倉の海沿いの街で同棲する絵本作家の水島良城(三山凌輝)と書店員の桐本月菜(久保史緒里)。良城は強迫性障害による潔癖症を患い、直接物に触れられず、月菜にも触れることができない生活を送っていた。勇気を出して治療を受けた良城は、合同カウンセリングで同じ症状を抱える女性と出会い、距離を縮めていく。そんな2人の交流に思い悩む月菜へ、まっすぐに想いを向ける青年イ・ジェホン(ファン・チャンソン)。月菜も少し心が揺さぶられていく……

Profile

みやま・りょうき 1999年4月26日生まれ。愛知県出身。俳優。BE:FIRST のメンバーRYOKIとしても活躍。近年の主な出演作に、映画『HIGH&LOW THE WORST X』(22年)、ドラマ『往生際の意味を知れ!』(23年MBS)、『生理のおじさんとその娘』(23年NHK)、『虎に翼』(24年NHK)などがある。

撮影/嶌原佑矢〈UM〉ヘア・メイク/西村裕司(earch) スタイリスト/朝倉 豊 取材・構成/沼田珠実

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