菜々緒さん(36)「周りの評価や意見は関係ない、自分が自分であることを大切に」

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仕事でもプライベートでも、人生

仕事でもプライベートでも、人生のターニングポイントを迎え始めるCLASSY.世代。結婚に興味がある人が多いけれど大切なのはそれだけじゃないのも事実。キャリアや人生の目標など「いま、結婚よりしたいこと」がある素敵な先輩として菜々緒さんに、大事にしていること、見据える未来について聞きました。

人と比べないで、自分ファーストに生きることがやりたいことを叶える鍵!

女性はこうあるべきみたいな概念は気にしていません

36歳になり、周りは結婚や出産

36歳になり、周りは結婚や出産など、ライフステージの変化を迎える人が増えてきました。周囲の人たちの幸せな姿を見ると、自分も経験したような気分になるというか、「いいね!」って完結して、実際に自分がしたいと思うことはないんです。それは20代から変わらないスタンスで、当時から誰かと過ごすよりもひとりでいるほうが断然好き。自由気ままにその日の気分で予定を決めたり、変更したり。柔軟でいられるから、日常生活でも旅でも全部ひとりがいい。何をするにも自分で動きたいし、それが一番早い。仕事柄、「明日から3日間休みです」となって、急に旅行を計画しても一緒に行ける人が見つかることはほぼないので、そういう事も重なってひとり行動が定着していった感じです。やっぱり誰かといると、多少なりとも相手に合わせてしまったり、自分を後回しにしてしまうことが絶対に出てくると思うんです。もちろん今後、いろんな出会いがあって気持ちが変わるかもしれませんが、今のところは、自分最優先でいることが最大の幸せだと考えています。

『鷹野のように周りに気づきを与えられる存在になりたい』

現在放送中のドラマ『無能の鷹』

現在放送中のドラマ『無能の鷹』では、一見シゴデキに見えて実は無能という〝鷹野ツメ子〟を演じています。鷹野のブレない芯や世界観を持っているところは、割と自分と通じる部分があると感じます。ドラマの中で「私が会社を必要としているから、会社に必要とされているかは考えないようにしている」という彼女の台詞があるんです。周りの評価や意見は関係ない、それよりも自分が自分であることをすごく大切にしていて、嘘偽りがないところが本当に素晴らしいな、と思いながら役に向き合っています。私自身も時代の流れや、女性はこうするべきみたいな概念を気にすることはないし、いわゆる〝適齢期〟も自分には関係ないと思っていて。とにかく自分らしさを大事にして、ただ素直に生きる鷹野のスタイルは共感できるし、役を通じて自分自身の生き方も肯定してもらえた気がしています。8月に開設したばかりのファンクラブでは、これまでの私の経験や価値観をシェアすることで、鷹野のように様々な気づきを与えられたらいいな、と思っています。「自分は時代の流れに沿っていないんじゃないか」とか「周りがこうしているから、自分も同じようにするのが幸せ」と思い込んでいる人は多分たくさんいるはず。いい意味で常識を壊せるようなきっかけを作る存在になりたいです。

具体的な目標やゴールは設定せずに常に上を目指したい

キャリアや人生設計について、私

キャリアや人生設計について、私は具体的な目標を設定しないタイプ。設定してしまうと、それをクリアしたことに満足してしまいそうなので、自分でゴールを決めずに常に上を目指せる形で取り組むようにしています。すべての物事は自分が必要なタイミングでやって来ると思うんです。今回のドラマがまさにそう。30代に差し掛かったあたりから、体調面とメンタル面で不調の波がきて、仕事とプライベートのバランスを見つめ直していました。昔から完璧主義で自分に厳しすぎる部分があったのですが、そんな自分にすごく苦しさを感じてしまって。このドラマのオファーをいただいたときは、ちょうど心のケアに時間をかけていた時期でもあり、原作を読んで、まさに〝鷹野ツメ子〟のように生きろ!と言われている気がしたんです。自分が辛い時期だったからこそ、彼女の素晴らしさをより理解できたし、私が演じることで何かしらの影響を与えられるんじゃないか、と思えた。大袈裟ですが、使命感と運命を感じました。自分で何かをコントロールしようとしないで、ただただやりたいように目の前のことに向き合っていれば、自然と流れはできる。今作との出会いで改めて、そう思いました。

『辛いことがあっても「大丈夫」と自分に声をかけてあげてほしい』

これまでの人生でいいことも悪い

これまでの人生でいいことも悪いことも色々経てきましたが、その中で思うのは「何があっても大丈夫」ということ。だからCLASSY.読者のみなさんも、どんなに辛いことがあっても、自分に「大丈夫」と声をかけてあげてほしいです。無駄な経験はひとつもないし、全部噛み締めて味わい尽くす過程で成長していくと思うので、どんな状況でも自分を責めずに味方になって、経験値を上げることを楽しむ姿勢が大事。それから、五感を使って生きることも意識してもらいたいです。私自身もですが、現代人は散漫になりがちで目の前のことに集中できていない時が多いから、その瞬間に向き合うべき対象に五感を使って関心を寄せるのは、1番やるべきだなと思っています。今ある日常は本当に当たり前じゃないから、一瞬一瞬を大切にしていきたいです。