一流ホテルの清掃トップアテンダントが教える、目からウロコの掃除の鉄則8選
家の中をピカピカにして、キレイな部屋で新年を迎えれば、2023年はきっと幸運が舞い込む年になるでしょう!
教えてくれたのは......
ホテル椿山荘東京 清掃トップアテンダント金森富士子さん
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ホテル椿山荘東京客室サービス担当9年目。一日に4部屋ほど掃除を担当。「自宅では何かをしながらでも汚れを見つけるようにして、毎日できる範囲でやっています」。
金森さんがホテル椿山荘東京で働き始めたきっかけは、〝運動不足〟と医者に指摘されたことでした。運動は苦手だったため、体を動かして、さらにお給料ももらえるということで、働こうと考えました。
友人に紹介されたホテル椿山荘東京の清掃は、こだわりのある金森さんにぴったりの仕事でした。最初の半年はつらかったと言いますが、体を動かすことで、体重も減り、健康になったそうです。
金森さんは「『50歳を過ぎてから働きだした、と金森さんが取材を受けたときのテレビ放映を見て、私も働き始めました』という方がいて、驚きましたが嬉しかった」と話します。
金森さんの『お仕事道』は「掃除は自分が良しとするまで。人によって〝片づける〟のゴールが違うからです」。
掃除は「上から下へ」 が鉄則です
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「家庭では、気軽に手に入るクイックルワイパーなどを使用し、最初に高いところの埃を落とすことがポイント。天井から、見逃しやすい照明器具→壁→棚と埃を落とし、そして家具や棚などを水拭き→乾拭きをし、最後に床を掃除すると効率が良くなります」。
床掃除は“掃除機のノズル”しか使いません
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「自宅では、掃除機のノズルだけ使用します。それにより、必然的に姿勢が低くなり、床の汚れが良く見えます。隙間まで掃除機をかけることができ、もれがなく隅々までキレイにできます」。
「木を見て森を見ず」な掃除はNG
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「テーブルを拭いているときでも、遠くの窓を見て、汚れがないかチェックします。近くの物ばかりでなく広く全体を見ることで、気が付かない汚れに気が付くことができます」。
窓の掃除は“一度に全面の水拭きをしない”
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「一度に全体を水拭きするのではなく、少しの範囲で水拭き→乾拭きを繰り返します。水拭きをした後にすぐ乾拭きをすることによって、拭き跡が残らずキレイに仕上がります」。
水拭きと乾拭き、2枚のクロスを交互に使う
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「部屋のスイッチ部分は、お客様が良く触れるので、チェックを欠かしません。金属部分や、家具などの手あかは中性洗剤を使用し拭き上げ→乾拭きをすれば、ほとんどの汚れが落ちます」。
毎回の入浴後に、自分が使ったバスタオルでバスタブを拭く
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「浴室のカビの原因は湿気です。浴室を掃除した後、お湯で流すのではなく、水で流すことによって湿気を減らします。仕上げに、自分の体を拭き終えたタオルで水滴を拭きます」。
見逃しがちな場所は「ドアの裏側の隙間」です
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「家庭で掃除をしているときに、見逃しがちな場所のひとつが、ドアの裏側。掃除機にヘッドが付いていると狭い場所に届きにくいですが、ノズルで掃除をすれば隅々まで届きます」。
掃除道具には“特別なものは必要ありません”
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「左から、クイックルワイパー、綿タオル、マイクロファイバークロス(金属・ガラス用)とマイクロファイバークロス(木製用)は毛足の長さによって使い分けをします」。
*撮影は「読者のみなさんがご自宅で大掃除をする場合を想定して」行っています。ホテル椿山荘東京での実際の掃除の仕方とは異なる場合があります。
撮影/大森忠明 取材/加藤景子 ※情報は2023年1月号掲載時のものです。
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